ハイパーインフレになると株価はどう変動する?

政府は緩やかなインフレを目指して金融政策を行っていますが、制御が利かなくなってしまうと、ハイパーインフレになってしまう危険性もあります。
日本でハイパーインフレになったことはありませんが、過去にはトルコやロシア、アルゼンチン、ジンバブエ、北朝鮮などでハイパーインフレが発生しています。
特にジンバブエはハイパーインフレの国として知名度も高いでしょう。

インフレとは、現金の価値が下がり、相対的にモノやサービスの価格が上昇する現象です。
日本は多額の借金がある国ですから、実はインフレになることによって相対的に返済しなくてはならないお金の価値が少なくなります。
また、経済成長にインフレは欠かせませんので、インフレは必ずしも悪いものではありません。

しかしハイパーインフレでは1日のうちでも現金の価値が急落してしまいます。
例えば朝100万円だったパンが、夕方には150万円になっている、といった具合です。
このような状態になってしまうと通貨の信用力が著しく低下してしまい、その国の通貨を持っていることはデメリットにしかなりません。
ハイパーインフレを脱するためには新しい通貨を発行したり、通貨切り下げを行うなどの金融政策が必要になります。
制御不能のインフレが起こる原因はいくつかありますが、その国の中央銀行が無尽蔵に貨幣を発行したり、対外債務のデフォルト、多額の資産を持ったファンドなどによる攻撃があります。

ハイパーインフレになってしまうと、銀行に預けているお金の価値もどんどん失われてしまいます。
資産を守るためには急落する貨幣から分散して資産を分けておくことが非常に重要です。
現金以外の複数の資産を持つことによって、リスクも分散することができるのです。
私たちは普段何気なく「円」を使って、その価値に絶対的な信用を置いています。
しかし「円」も完璧ではありませんので、何らかの原因によってハイパーインフレとまでいかなくても、短期間に急落して価値を失う可能性はあるのです。

しかしリスクはチャンスでもあります。
このように大きく動くときに適した投資をすることによって、より大きな資産を築くことも可能です。
株価や為替は毎日チェックするようにしましょう。

ハイパーインフレから資産を守る方法を知ろう

このような状態になっても自分の資産を守るためには、「モノ」として普遍的な価値のあるものに投資するのも良いでしょう。
最もの良いのが「金」と言われています。
金はいつの時代でも価値が失われることがなく、リスク回避のための資産として知られています。世界的に不景気なったときは金の価格が上昇します。
また、不動産のように、その場所に形あるものとして残るようなものを持つことも、資産を守るために重要です。
不動産を運用している場合は賃貸収入面で損をする可能性がありますので、不動産投資だけに偏るのもよくはありません。

ハイパーインフレになると、まず株価は急上昇します。
会社も「モノ」として捉えることができ、いくら貨幣の価値が減少したとしても会社の価値がなくなるわけではないからです。
特に海外との取引が活発な企業は外貨も保有しており、円が急落しても損失を抑えることができるのです。
外貨建て資産をたくさん持っている会社の株価に注目しておきましょう。

外国為替取引をしておくのもよいかもしれません。
ただしハイパーインフレの国の通貨を購入していると、変動のスピードが速すぎてロスカットが発動しないこともあります。
リスクを抑えるためにレバレッジも低めにしておくと良いでしょう。
また、乱高下が激しいため、ハイパーインフレになっていると判断された通貨のペアを売買するのは非常に危険です。
変動が激しすぎると取引している会社のサーバーの処理が追い付かなくなる危険性もあります。

ハイパーインフレになったとしても価格が動き出すタイミングは金融商品によって異なります。
最もダイレクトに動くのが外国為替取引です。
しかし金、不動産、株価などは比較的遅くから動き出しますので、初動で波に乗れなかったからと言って諦めてはいけません。
リスクを分散するためにはできるだけさまざまな金融商品に資産を分けるようにしましょう。
また、1つの会社だけに投資するのも良くはありません。
業種や企業体力によっては株価があまり変動しなかったり、インフレの影響で倒産する会社も出てきます。
なるべくさまざまな会社に分散させておき、1つの会社に偏った取引は避けましょう。

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